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作品概要
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本書は、初期仏教の経典であるパーリ語仏典の中から、『ダンマパダ』(真理のことば)と『ウダーナ』(感興のことば)を収録した翻訳書です。翻訳は、インド哲学・仏教学の第一人者である中村元氏が手がけています。『ダンマパダ』は、ブッダの教えを423の短い詩句に凝縮したもので、道徳的な教訓や心のあり方を示します。『ウダーナ』は、ブッダが特定の出来事に際して感興のあまりに発したとされる詩句を集めたもので、より情感豊かな言葉が特徴です。本書は、専門的な知識がない読者でも、ブッダの根源的な思想に直接触れることができるよう構成されています。各詩句には詳細な注釈が付されており、語源や文化的背景を理解する手助けとなります。
本書が1978年当時に広く受け入れられた背景には、当時の社会的な空気と本書の持つ独自性が深く関わっていると考えられます。高度経済成長が終焉を迎え、物質的な豊かさだけでは満たされない精神的な渇望が社会に広がり始めた時代でした。人々はイデオロギーに代わる個人の内面的な指針や、不確実な社会を生き抜くための普遍的な知恵を求め始めていました。
このようなニーズに対し、本書は絶妙な形で応えたと推測されます。それまでの仏教関連書が専門的な学術書か、特定の宗派に根差した信仰の書に二極化しがちだったのに対し、本書はインド哲学の権威・中村元氏による原典からの翻訳という「学術的な信頼性」と、岩波文庫という「手軽さ・権威性」を両立させていました。さらに、内容は特定の教義ではなく、ブッダの普遍的なアフォリズム(箴言)集であり、宗教に関心のない層にも人生訓として響く構成でした。この「権威による普遍性の翻訳」という位置づけが、精神的な拠り所を求める当時の読者層に強く訴求し、ベストセラーにつながったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
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