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岩波書店 (1981年)
本書は、17世紀イギリスの詩人ジョン・ミルトンが旧約聖書の「創世記」を題材に創作した、西洋文学を代表する長編叙事詩です。物語は、神に反旗を翻して天界から追放された堕天使サタンが、神が創造した新たな世界と人間(アダムとイヴ)への復讐を誓うところから始まります。壮大なスケールで描かれるのは、天上の戦争、地獄の創造、そしてエデンの園における人間の堕落と楽園追放の物語です。本書は、神、悪魔、人間の三者の視点から、自由意志、罪、誘惑、そして救済といった普遍的なテーマを、格調高い無韻詩の形式で探求します。特に、敗北してもなお不屈の精神を示すサタンの人間的な造形は、本作の文学的価値を際立たせる特徴となっています。
1981年頃に本書が広く受け入れられた背景には、当時の日本社会における教養主義的な風潮と、西洋文化への知的好奇心の高まりがあったと考えられます。高度経済成長を経て文化的に成熟しつつあった時代、読者は西洋の思想や芸術の根源をなす古典文学に価値を見出していました。特に『失楽園』は、キリスト教的世界観の核心を壮大な物語として体験できる作品であり、教養を深めたい学生や知識層のニーズに合致したと推測されます。
加えて、「岩波文庫」というブランドが持つ権威性と信頼性も大きな要因でした。数ある古典の中でも岩波文庫に選ばれているという事実が、読者にとって「読むべき一冊」としての正当性を与えました。また、専門家による詳細な訳注が付された文庫版は、高価な全集とは異なり、専門的な内容に手頃な価格でアクセスできるという点で、一般読者層への普及を後押ししたと考えられます。単なる物語としてだけでなく、「西洋を理解するためのテキスト」としての役割が、当時の読者に響いたのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
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