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作品概要
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岩波書店 (2012年)
本書は、20世紀日本を代表する哲学者・西洋古典学者である田中美知太郎氏による、古典ギリシア語の入門書です。単に語学の文法や単語を解説するだけでなく、言語構造の背後にある古代ギリシア人の思考様式や世界観を解き明かすことを主眼としています。プラトンをはじめとする古典哲学の著作から豊富な例文が引用されており、読者は文字や文法を学びながら、西洋思想の源流に直接触れる体験を得ることができます。言語学習を、単なるスキル習得ではなく、哲学的な思索を深めるための知的探求の旅として位置づけている点が、本書の大きな特徴と言えるでしょう。
2012年の新装版発売時に本書が改めて注目された背景には、体系的な教養への回帰という時代のニーズがあったと考えられます。リーマンショックや東日本大震災を経て、社会全体が短期的な成果や刹那的な情報よりも、時代を超えて価値を持つ普遍的な知を求める傾向を強めていました。このような状況下で、西洋文明の根源に触れるギリシア語学習は、知的好奇心の強い層にとって魅力的な選択肢として映ったと推察されます。同時期に存在した他の平易な語学書と異なり、本書は田中美知太郎という哲学の権威が「思想を学ぶため」の言語学習という高尚な目的を提示しました。この「学習の先にある大きな物語」が、単なるスキル習得以上の深い知的満足を求める読者層に強く響き、他の入門書との明確な差別化となって、新たな支持を獲得する要因になったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 14,330位 / 期間中の最高位: 4,545位 / 最低位: 107,845位