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『ポレポレ英文読解プロセス50』は、大学受験生を対象とした英文解釈の参考書です。本書は、単に英文の和訳や文法事項の解説に留まらず、難解な英文構造をどのように読み解いていくか、その「思考のプロセス」を言語化することに特化しています。全50題の厳選された例題を通じて、著者がどのような視点で文の構造を把握し、意味を確定させていくのかを、まるで隣で解説を受けているかのような語り口で追体験させます。基礎的な英単語と英文法の学習を終えた受験生が、長文読解で必要とされる精読力を養うための、次なる一冊として位置づけられています。知識の暗記ではなく、未知の英文に対峙した際の思考法そのものを習得することを目的とした一冊と言えます。
本書が発売された1993年当時は、大学入試において依然として複雑な構文を持つ英文の精読能力が重視されていました。しかし、多くの参考書は文法ルールの網羅的な解説や、完成された和訳を示すものが主流で、受験生が最も知りたい「なぜそのように解釈できるのか」という思考の過程を示すものは多くありませんでした。このギャップに対し、『ポレポレ』は著者の思考プロセスをライブ感あふれる語り口で開示するという、画期的なアプローチを取りました。これは、カリスマ予備校講師の授業を紙上で再現する試みとも言え、受験生は一方的に知識を与えられるのではなく、専門家が問題を解決する過程を追体験できたと考えられます。また、50題という厳選されたボリュームは、網羅性よりも「思考法の型」を短期間で習得したいというニーズに合致し、分厚い参考書に挫折しがちな受験生からも支持を集めたと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?