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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、スーパーなどで一般的に流通しているF1種(一代交配種)ではなく、古くから受け継がれてきた「固定種・在来種」の野菜に特化した実用書です。固定種とは何か、なぜ今それが重要なのかという思想的な背景から説き起こし、具体的な野菜約50種の特性や歴史、そして種まきから収穫、さらには次世代に命をつなぐための「種の採り方」までを、豊富な写真と共に解説しています。著者が運営する種苗店「野口のタネ」で扱う品種を中心に紹介されており、単なる栽培マニュアルに留まらず、種のカタログとしての機能も持ち合わせています。読者は本書を通じて、種の選び方という栽培の最も根源的な部分から、持続可能な家庭菜園を実践するための知識と技術を体系的に学ぶことができます。
本書が発売された2012年頃は、前年に発生した東日本大震災の影響で、食の安全性に対する社会全体の関心が極めて高まっていた時期と考えられます。原発事故による放射能汚染への不安から、自らの手で安全な食料を確保したいというニーズが顕在化し、家庭菜園への注目が集まりました。多くの家庭菜園の類書が「効率的な栽培方法」を説く中、本書は「どんな種を選ぶか」という、より根源的な問いを投げかけた点で一線を画していました。F1種が主流である現代の農業システムへの批評的な視点と、「種を自家採種し、命をつなぐ」という固定種の思想は、単なる趣味としての園芸を超え、ひとつのライフスタイル、あるいはカウンターカルチャーとしての家庭菜園を求める読者層に強く響いたと推察されます。著者が固定種の専門家であるという権威性も、この新しい価値観を求める読者の信頼を獲得する上で大きな要因となったことでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 17,776位 / 期間中の最高位: 9,425位 / 最低位: 17,776位