📬 ロングセラー通信
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本書は、大学や企業などの団体で実施される英語能力テスト「TOEFL ITP」の文法セクションに特化した問題集兼解説書です。対象読者は、留学や大学院進学、単位認定などで一定のスコアが求められる大学生が中心と考えられます。本書の構成は、文法項目や問題形式ごとに章が分かれており、各章で例題の解説と練習問題が提供されています。特徴的なのは、単に正解を提示するだけでなく、著者がどのように問題を読み、どの点に着目して正解の選択肢を導き出すかという「思考プロセス」を詳細に言語化している点です。これにより、読者は正答を導くための具体的な解法パターンを学ぶことを目的としています。
本書が発売された2012年当時に多くの読者に受け入れられた背景には、大学教育のグローバル化という時代の要請があったと考えられます。交換留学制度の拡充や、英語による授業の増加に伴い、学生にとってTOEFL ITPのスコアは以前にも増して重要な指標となりつつありました。特に文法セクションは、短期間でのスコアアップが期待できる一方で、独学では伸び悩む学生が多い領域でした。このような状況下で、多くの類書が網羅的な文法知識の提供に留まっていたのに対し、本書は「問題の解き方」という実践的な一点にフォーカスしたことが、明確な差別化要因になったのではないでしょうか。予備校講師である著者の「教え方」そのものを書籍という形でパッケージ化し、「全問正解する」という力強いタイトルと共に提示したことで、具体的かつ効果的な解決策を求める学生のニーズを的確に捉えたと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
