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絵本館 (2006年)
『いいからいいから』は、おじいちゃんと孫の「ぼく」の日常を描いた絵本です。物語の中心となるのは、ぼくが何か失敗をしたり、あるいは雷様や泥棒、果ては怪獣といったありえない訪問者が現れたりするたびに、おじいちゃんが朗らかに「いいから いいから」とすべてを受け入れるという展開です。この魔法の言葉が何度も繰り返されることで、物語に独特のリズムと安心感が生まれます。本書は、読者に対して特定の教訓を授けるのではなく、どんな出来事もまるごと肯定する絶対的な包容力と寛容さの世界を提示します。子供にとっては心からの安心感を、読み聞かせをする大人にとっては心の余裕や物事の捉え方についての気づきを与えることを目的とした作品です。
本作が発売された2006年頃は、日本社会において「格差社会」という言葉が広まり、経済的な不安が増大し始めた時期でした。同時に、子育ての現場では「自己肯定感」の重要性が注目され始め、親たちは子供の心をどう育むかという新たな課題に直面していました。しかし、理想の育児を求めるプレッシャーは、親自身の心を疲弊させる一因にもなっていたと考えられます。
このような時代背景において、本作が提示した「無条件の肯定」というメッセージは、多くの読者のニーズに合致したと推測されます。当時の絵本には、しつけや道徳を教える教訓的なものが依然として多く存在しました。その中で、失敗や想定外の出来事をただ「いいから」と受け入れる本作の姿勢は、際立って新鮮に映ったことでしょう。完璧な親でなくても良い、失敗しても大丈夫、という許しのメッセージが、育児に奮闘する親たちの心を軽くし、強い共感を呼んだと考えられます。また、長谷川義史氏による豪快でユーモラスな絵のタッチも、従来の「優しい絵本」とは一線を画す独自の魅力を放ち、読者の心を掴む大きな要因になったと分析できます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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