📬 ロングセラー通信
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本書は、SNSの普及によって「書くこと」と「話すこと」が極めて近接した現代において、なぜ炎上やコミュニケーションの断絶が起きるのか、その根源を探る言語文化論です。議論の基軸には、吉本隆明が『言語にとって美とはなにか』で論じた、「書くこと」と「話すこと」の対立を据えています。言葉が持つ感情的な〈自己表出〉性と事実伝達の〈指示表出〉性との間で個人が引き裂かれるという視点から、SNSにおける言語の問題を分析します。哲学、日本語学、文学、美学の知見を横断し、ヘーゲルやヴィトゲンシュタイン、夏目漱石や正岡子規といった古今東西の思想家や作家を参照しながら、現代の「書くこと」が抱える構造的な問題を解き明かそうと試みる一冊です。
