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本書は、源田俊一郎氏によって編曲された混声合唱のための楽譜集です。日本の伝統的な唱歌である「故郷」「春の小川」「夏は来ぬ」「村祭」「紅葉」「冬景色」「雪」などを、切れ目なく演奏するメドレー形式に構成しています。タイトルが示す通り、「ふるさとの四季」をテーマに、春から始まり冬に至る日本の季節の移ろいを、誰もが知る唱歌を通じて表現する作品となっています。ピアノ伴奏付きの混声四部合唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス)の形式で書かれており、主に学校の音楽の授業や部活動、地域の合唱団、アマチュアのコーラスグループなどが、演奏会やコンクールなどで使用することを想定して作られています。
本書が発売された2007年頃に売れた理由は、アマチュア合唱市場の潜在的なニーズに的確に応えた「企画性」と「編曲の質」の高さにあると考えられます。当時、地域の公民館や生涯学習センターを中心に、中高年層のアマチュア合唱団の活動が活発でした。彼らは、自分たちが親しんだ「唱歌」を歌いたいという強い欲求を持っていましたが、演奏会で披露するには単曲の羅列では構成が単調になりがちでした。本書は、「ふるさとの四季」という物語性のあるテーマで複数の唱歌を繋ぎ、約10分間の独立したステージプログラムとして完成させた点が画期的でした。これにより、合唱団は選曲や構成に悩むことなく、演奏会のメインにも据えられる「即戦力」となるレパートリーを手に入れることができたのです。また、源田俊一郎氏による編曲は、原曲の素朴な美しさを損なうことなく、合唱ならではの豊かなハーモニーと歌いやすさを両立させており、多くの合唱指導者から高い評価を得たことも、初期の普及を後押しした要因と推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?