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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、元米陸軍士官であり心理学者の著者が、兵士が戦闘において敵を殺害する際の心理的メカニズムを解き明かすノンフィクションです。「人間は本能的に同種殺しに強い抵抗感を持つ」という核心的な仮説を軸に、歴史上の戦争における兵士の発砲率が驚くほど低かった事実を豊富なデータで提示します。そして、軍隊がこの生来の抵抗感をいかにして克服させ、兵士を「殺人」に条件付けるかを、心理学的な訓練手法を通して詳細に分析します。ベトナム戦争以降の訓練の変化が兵士の精神的負担(PTSD)を増大させた過程や、現代社会における暴力的なビデオゲームなどが人間の攻撃性に与える影響にも言及し、戦争という極限状況から人間の心理の根源に迫る一冊です。
本書が発売された2004年当時に売れた背景には、イラク戦争とそれに伴う自衛隊派遣という社会情勢が大きく影響していると考えられます。9.11以降の「対テロ戦争」という新しい形の戦争が連日報道され、日本国内でも「戦争」や「兵士」という存在が非常にリアルな関心事として浮上していました。このような状況下で、多くの読者は、メディアで描かれる英雄的な兵士像の裏側にある、生身の人間の心理を知りたいという欲求を抱いていたと推察されます。従来の戦略論や情緒的な反戦文学とは一線を画し、「兵士が人を殺すとはどういうことか」という極めてミクロで根源的な問いに、心理学とデータを用いて科学的に切り込んだ本書の独自性が、読者の知的好奇心を強く刺激したのではないでしょうか。戦争というタブー視されがちなテーマの核心に、冷静な分析のメスを入れた点が、時代が求める新たな視点を提供したと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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