Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

さ・え・ら書房 (2010年)
本書は、13世紀初頭に活躍したイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチの生涯と、彼が西洋に紹介したことで知られる「フィボナッチ数列」をテーマにした伝記絵本です。物語は、若きフィボナッチが商人として地中海を旅する中で、当時のヨーロッパで使われていたローマ数字よりも優れたインド・アラビア数字に出会う場面から始まります。そして、彼が考案した「ウサギのつがいが増える問題」を通じてフィボナッチ数列が導き出される過程を描き、その数列がひまわりの種の配列、松ぼっくりの鱗、オウムガイの螺旋構造といった自然界の様々な場所に潜んでいることを、美しく緻密なイラストと共に解き明かしていきます。数学という抽象的な概念を、一人の人物の探求の物語と、自然界の具体的な造形美に結びつけて解説する構成となっています。
本書が2010年の発売当初に売れた理由は、当時高まりつつあったSTEM教育への関心と、既存の学習絵本とは一線を画す「物語性」と「芸術性」の融合にあったと考えられます。2010年前後は、子供の知的好奇心を刺激する質の高い教材への需要が伸びていた時期でした。多くの数学絵本が概念の解説やドリルの形式を取る中で、本書はフィボナッチという人物の「伝記」という物語の枠組みを採用しました。これにより、読者は数学を無味乾燥な知識としてではなく、一人の人間の知的冒険として感情移入しながら楽しむことができたと推測されます。加えて、数学的パターンを写実的かつ芸術的なイラストで表現した点も大きな差別化要因です。抽象的な数列を「自然界の目に見える美」として提示したことで、数学への苦手意識を持つ層にも訴求し、アートブックとしても楽しめるという付加価値を生み出しました。この教育的価値と審美性の両立が、感度の高い保護者層の心を掴んだのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/23): 22,415位 / 期間中の最高位: 19,598位 / 最低位: 117,112位