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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、14世紀イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリによる叙事詩『神曲』三部作の第一部「地獄篇」を収録した文庫です。物語は、人生の半ばで道に迷った主人公ダンテが、古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれ、死後の世界である地獄を旅する様子を描きます。地獄は九つの圏(サークル)からなる巨大な漏斗状の構造をしており、圏が下がるにつれて罪は重くなります。各圏では、生前の罪に応じた罰を受ける亡者たちが登場し、ダンテは彼らとの対話を通じて、罪の本質や神の正義について思索を深めていきます。歴史上の偉人から同時代のフィレンツェの人物までが登場し、壮大な世界観の中で人間の業が克明に描かれる、西洋文学を代表する古典の一つです。
本書が2008年当時に売れた理由は、時代の閉塞感と古典への回帰ニーズに対し、「現代的でアクセスしやすい入門書」という最適な形で応えた点にあると考えられます。2008年はリーマンショックが世界を襲い、既存の価値観が大きく揺らいだ年でした。このような社会不安が高まる時期には、人々は刹那的な情報から離れ、時代を超えた普遍的な知恵や人間の本質を問う古典に答えを求める傾向があります。『神曲』が描く「罪と罰」というテーマは、まさにこうした時代の空気と合致していました。その中で本書は、従来の文語調で難解なイメージがあった『神曲』を、高名な比較文学者である平川祐弘氏による平易で現代的な散文訳で提供しました。これにより、古典でありながらエンターテインメント小説のような没入感で読めるという、類書にはない価値を生み出しました。詳細な注釈と文庫本という手軽さが、これまで古典を敬遠していた層の「最初の一冊」としての需要を的確に捉え、多くの読者を獲得するに至ったと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/29): 11,720位 / 期間中の最高位: 11,018位 / 最低位: 64,419位