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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、奈良時代に成立した日本初の正史『日本書紀』の巻第一(神代)から巻第十六(仁徳天皇)までを、原文に忠実かつ平易な現代の日本語で完全に翻訳した書籍です。難解な漢文で書かれた原文を、一般の読者が物語のように読み通せるように工夫されており、専門的な知識がなくても日本の神話や古代の天皇たちの事績を理解することができます。各巻の冒頭にはあらすじが付され、本文中には適宜、原文のニュアンスを補うための注釈が加えられています。学術的な正確性を担保しつつ、古典文学への入り口としての役割を果たすことを目的としており、古代史の一次史料そのものを、現代人の感性で直接体験するためのツールとして設計されています。
本書が発売された1988年頃は、バブル経済の絶頂期にあたり、経済的な豊かさを背景に国民の知的好奇心や自国文化への関心が高まっていた時代と考えられます。また、昭和天皇の病状が悪化し、元号の終わりが意識される中で、日本の成り立ちや歴史の原点への回顧的なムードも存在していました。こうした状況下で、それまで専門家や一部の愛好家のものであった『日本書紀』が、「全現代語訳」という極めて分かりやすい形で提示されたことは画期的でした。類書が学術的な校訂本や抄訳に留まる中で、講談社学術文庫という権威と手軽さを両立したブランドから出版された本書は、「教養として古典に触れたい」と考える一般読者層の潜在的なニーズを的確に捉えたと推測されます。難解な古典へのアクセスを民主化した点が、発売当初のヒットの要因と言えるでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 20,073位 / 期間中の最高位: 11,432位 / 最低位: 53,188位