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岩波書店 (1982年)
本書は、歴史上の文献に記された天文現象の記録を、現代天文学の視点から解析する一冊です。日本の『明月記』や中国の史書、バビロニアの粘土板などに残された超新星、彗星、日食、オーロラといった記述を丹念に拾い上げ、それらがどのような現象であったかを科学的に検証します。著者は、古記録の背後にある当時の人々の宇宙観や社会状況にも触れながら、歴史学と天文学という異なる分野を架橋。過去の記録が現代の天文学研究にどのように貢献するのか、その具体的なプロセスを明らかにします。読者は、歴史の中に埋もれた科学的データを「発掘」する知的な探偵作業を追体験できる、科学的アプローチで歴史資料を読み解く方法論を提示する書籍です。
本書が1982年当時に受け入れられた背景には、当時の社会的な関心と本書のユニークな切り口が合致した点が大きいと考えられます。1980年代初頭は、スペースシャトルの初飛行(1981年)など宇宙開発への期待が継続しており、一般層の宇宙や天文への関心が高い時期でした。そのような中で、本書は単なる天文学の解説書とは一線を画しました。歴史上の文献という、一見すると非科学的な資料から科学的真実を導き出す「歴史天文学」という学際的なアプローチを提示したのです。これは、当時ブームだった歴史と、関心の高かった科学を融合させる、極めて斬新な切り口でした。多くの類書が星座や惑星の解説に留まる中、本書は「過去の記録をどう読み解くか」という知的な謎解きプロセスそのものを商品化しました。読者は、歴史上のミステリーを科学の力で解明する探偵のような興奮を味わうことができたのです。この「知の冒険」という体験価値が、他の科学啓蒙書との明確な差別化要因となり、当時の知的好奇心旺盛な読者層に強く訴求したと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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