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岩波書店 (1992年)
本書は、古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の一部をなすヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』を、サンスクリット原典から現代日本語へ翻訳したものです。物語は、大戦を前にして戦意を喪失した王子アルジュナと、その御者を務める神の化身クリシュナとの対話形式で展開されます。クリシュナはアルジュナに対し、行為(カルマ)、知識(ジュニャーナ)、信愛(バクティ)という3つのヨーガ(道)を示しながら、自己の本質、宇宙の真理、そして解脱へ至る道を説きます。本書は、この深遠な哲学的・宗教的思想を、原文に忠実な翻訳と、背景知識を補う詳細な訳注・解説によって、専門知識のない読者にもアクセス可能にすることを目指した学術的な一冊です。
本書が発売された1992年頃は、バブル経済が崩壊し、物質的な豊かさを追求してきた社会の価値観が大きく揺らいだ時期でした。多くの人々が経済的な不安の中で、先行きの見えない未来に対する精神的な支柱や、生きる意味を問い直すきっかけを求めていたと考えられます。このような時代背景において、西洋的な価値観とは異なる東洋の古典思想、特に『ギーター』が提示する「行為の結果に執着せず、自らの義務を遂行する」という教えは、混迷の時代を生き抜くための新たな指針として魅力的に映ったのではないでしょうか。
それまでにも『ギーター』の翻訳は存在しましたが、本書はサンスクリット語研究の第一人者である上村勝彦氏による学術的信頼性と、岩波文庫という一般読者にも開かれた「古典の入り口」としてのブランド力を両立させた点に独自性がありました。スピリチュアルな解釈に偏ることなく、あくまでも古典文献として原典に忠実に向き合う姿勢が、一時的なブームではなく、本質的な知を求める知的好奇心の強い読者層に受け入れられ、発売当初のヒットにつながったと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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