
思い出の記
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作品概要
『思い出の記』は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻である小泉節子が、夫との思い出を綴った回顧録です。八雲が日本へ渡った明治23年(1890年)頃からの生活、特に松江での暮らしを中心に、八雲の人物像や日常生活、日本の文化や風土に対する印象が描かれています。八雲が日本の生活に馴染んでいく様子、盆踊りや寺院、風景に感動する姿、執筆に没頭する様子などが、妻の視点から語られています。西洋化に批判的な姿勢を取り、日本の伝統文化を重んじた八雲の姿も描かれています. この本は、小泉八雲の伝記というよりは、妻である節子から見た八雲の素顔や、夫婦の日常を垣間見ることができる作品と言えるでしょう。
なぜ発売当時に売れたのか
2012年当時、『思い出の記』が売れた理由としては、いくつかの要因が考えられます。まず、2012年は東日本大震災から1年が経過し、人々の心に日本の伝統や文化を見つめ直す機運がありました。小泉八雲は日本文化を愛し、その魅力を海外に伝えた人物として知られており、『思い出の記』は、そのような時代背景の中で、日本人のアイデンティティを再確認する上で興味深い作品として注目された可能性があります。
また、2012年は阿川佐和子の『聞く力』や渡辺和子の『置かれた場所で咲きなさい』など、人々の心のあり方や生き方に関する書籍がベストセラーとなっていました。『思い出の記』は、小泉八雲という異邦人の視点を通して、日本人の心のあり方や価値観を再発見するきっかけを与えてくれる作品として、これらの書籍と同様の読者層に受け入れられたと考えられます。さらに、小泉八雲の没後100年という節目の年であったことも、関心を集める要因の一つになったかもしれません。同時期に出版された類似の回顧録と比較すると、著名な文化人の妻による視点であること、また、異文化理解というテーマが、他の作品にはない独自性を持っていたと考えられます。
ランキング推移
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